研究課題/領域番号 |
12680181
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
村田 勝夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60028206)
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研究分担者 |
片平 克弘 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (70214327)
近森 憲助 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40108874)
喜多 雅一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20177827)
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キーワード | 空気 / 水 / 土 / くらし / 総合的な学習の時間 / カリキュラム |
研究概要 |
「総合的な学習の時間」のカリキュラムを開発するにあたり、主体的・自立的な判断能力及びライフスキルを有する生活者の育成を目的とした教科的な知識の統合を児童・生徒に促し、また同時に主題を彼ら自身が強く意識できる「学習の場」を構築することを基本方針とした。さらに、この開発の基本方針に沿い、以下に示すように教材を開発し、これらの教材を有効活用できる授業を構想・企画し、また実践を行った。 (1)河川の浄化作用に関する研究とその教材化(平成12年度日本化学会中国四国支部化学教育研究会・平成12年9月・徳島大学)河川の浄化作用を視覚的かつ定量的に児童・生徒に強く意識させるため、河川のモデルとなる開放系循環型の実験装置を考案した。さらに、装置による実験・野外観察及び理科・社会・家庭科などの教科学習を組み合わせた「総合的な学習の時間」を提案した。 (2)土の生分解能の定量化及びその環境教育教材としての応用(第44回粘土科学討論会・平成12年10月・北海道大学)土による木綿の布やデンプンの分解の定量化及びその環境教育への応用について提案。 (3)総合学習「私たちのくらしと空気」の実践について(日本理科教育学会四国支部大会・平成12年12月・香川大学)環境への高い関心、学習活動を通した環境への理解、「くらし」と環境とのかかわりについての多面的・総合的な理解及びよりよい環境づくりや環境に配慮した望ましい行動を促すことなどを目的とした授業計画とその実践について報告した。 (4)班学習を主にした総合学習の実践-セメント・プラスチックを題材として-(日本理科教育学会四国支部大会・平成12年12月・香川大学)班活動を中心とした住まいに関する総合的な学習のための教材開発及び学習計画の立案と実践について報告した。またこれらの成果に関連する授業実践を平成12年6月及び10月に内子中学校(愛媛県内子町)において2年生を対象として実施した。また、土に関する簡単な実験を考案し、鳴門教育大学フレンドシップ事業の一環として平成12年7月里浦小学校(徳島県鳴門市)において6年生を対象として実施した(詳細については11.研究発表記載の報告を参照)。
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