研究課題/領域番号 |
12680190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
沢田 利夫 東京理科大学, 理学部, 教授 (40000062)
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研究分担者 |
狭間 節子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40030382)
能田 伸彦 岩手大学, 教育学部, 教授 (80020121)
杉山 吉茂 早稲田大学, 教育学部, 教授 (50014816)
藤井 斉亮 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60199289)
吉川 行雄 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (50281910)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | 学力低下 / ゆとり教育 / 文部省調査 / 学習到達度 / カリキュラム改訂 / 算数・数学教育 |
研究概要 |
昨今の教育に関する話題の中に、「学力低下」の問題がある。「学力」の定義は暖味で、しかも「学力低下」を示すデータとして全体的・総合的なものが見当たらないのが現状である。本研究では、小学校・中学校・高等学校を通して算数・数学科のカリキュラムの変容を史的考察しながら、横断的に、過去の学習到達度調査結果と比較の上で、「学力」問題に取り組むことにした。 具体的には、文部省・国立教育研究所、IEA(国際教育到達度評価学会)が過去に実施した学力調査問題や結果を分析、参考にして、小学校6年、中学校2年、中学3年、高校1年を対象にして、サンプリングによる全国調査を実施し、過去の調査と同一の問題による結果を考察する上で学力低下の問題を考究することを目的とした研究である。 その結果は、過去の調査結果と比較して、算数の学力低下が起っていること、特に、小学校での基礎計算力の低下が著しいことなどがわかり、新聞紙上などで大きく報道された。これが、ゆとり教育と学力低下の問題が社会問題として取り上げられるきっかけとなった。 この研究成果によって、昨今の「学力低下」を示す貴重な資料が得られたとともに、次期算数・数学科のカリキュラムを改定、実施する上で大変参考になるものになったと思われる。
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