工科系学生、特に工業高等専門学校の学生については、技能の習得が必須なことからいわゆる器用さが必用である。この能力は先天性ではあるものの、教育によっても助長できる。 本研究は、簡単な道具を使用する場合にも見られる器用さを、比較的安価、簡単且つ定量的に把握する方法を開発すると共に、開発した測定システムを軽易な物づくりを通じ学生の技能適応性を向上させるシミュレータとして使用することを目的とする。 平成12年度は教材のシステム設計を実施するとともに、システム構築に必用な機材・材料(デジタルデータレコーダ、画像撮影装置、連接装置センサ材料等)を調達し、センサーを開発することを実施した。 (1)システム設計:既得成果を拡張しシステム設計を完了した。 (2)センサー製作:市販センサーシステムが存在することを確認したが、高価であり本研究に関係する経費の範囲では調達できないため、計画通りで導電性ゴムを使用し、センサーを試作した。性能は期待値よりもやや不足するため、改善が必要である。 (3)技術的性能の確認:性能を確認し、13年度に改善の処置を講ずる。
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