現在、博物館ボランティアを受け入れる館は全国的に次第に増えつつある傾向がうかがえ、その受入分野も、展示はもとより資料の収集・整理・保存・保管、調査研究、普及・解説等、博物館の活動分野のほとんどの領域にわたってきている。 本年度に実施したアンケートや聞き取り調査による各館園での実際のボランティアの活動分野をみてみると、そこにはある傾向を見いだすことができる。(ボランティアを)受け入れている館(園)の多少は別として、それぞれの館(園)が扱う資料の特性や対象とする利用者層によって受入施設側がボランティアの活動範囲を規制している場合が多く、以下に示すように大別される。 (1)人文系博物館並びに動植物園・水族館は、展示物の解説ボランティアを受け入れている施設が多い。 (2)自然系博物館は、標本作成・整理や調査・研究分野をボランティア活動の場としている施設が多い。 (3)理工系博物館や青少年科学館等の施設では、各種実験の演示や指導などの教育的な分野でのボランティア活動を受け入れている施設が多い。
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