研究課題/領域番号 |
12680199
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 大阪府教育センター |
研究代表者 |
佐藤 昇 大阪府教育センター, 科学教育部・理科第二室, 主任研究員 (70187219)
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研究分担者 |
落合 清茂 大阪府教育センター, 科学教育部・理科第二室, 室長 (00125246)
小林 英輔 大阪府教育センター, 科学教育部・理科第二室, 主任研究員 (30125249)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 地学教育 / 情報教育 / データセット / 情報地学 / カリキュラム / 教材開発 / コンピュータ教育 / 情報化対応 |
研究概要 |
「地学」は高等学校「理科」の中でその履修率は低く、児童生徒の市民としての地学リテラシーの不足が懸念される。一方、「教育の情報化」が叫ばれ、「情報」と言う教科が2003年度から新設される。この研究では新設される教科「情報」や「総合的な学習の時間」の時間で「情報地学」(仮称)という、地学を題材とした情報教育を進める科目を構築することを目的とした。地学教育と情報教育を融合した「情報地学」を確立するためにそのカリキュラムとその教材開発を行った。地学分野では、人工衛星などによるリモートセンシングデータを含め多量のデジタルデータが日々観測・処理され、また、計算機によるシミュレーションが様々な分野で行われている。パソコンソフトウェアを利用してこれらの地学現象にかかわる種々のデータをデータ処理することを通じて地学教育と情報教育の橋渡しをすることを試みた。そのために次のような研究を行った。1.教材の開発:表計算ソフトなど一般的なソフトウェアを利用し、気象観測値のデータ処理を行う教材や津波のシミュレーションを行う教材の開発を行った。また、数値地図データからフリーウェアのソフトウェアや表計算ソフトを利用して地形を表現する教材の開発を行った。2.データセットの作成:人工衛星による最新のデータからH-R図作成のためのデータセットを作成したり、地上気象観測値や気象衛星画像、季節ごとの画像データのデータセットを作成した。また、自作のデータベース「大阪の自然災害と環境」のバージョンアップを図った。3.カリキュラムの作成:年間3単位となる「情報地学」のカリキュラムを検討した。「情報活用の実践力」・「情報の科学的理解」・「情報社会に参画する態度」を育成することを考慮し、計測・通信、データ処理、シミュレーション、ネットワーク利用、データベースの活用などの主要な課題を9項目配したカリキュラムを作成した。
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