研究概要 |
平成13年度は,平成12年度に作成し調査を実施した情報活用スキルテストの内容の再検討を行い,改訂した検査を実施した。被験者は富山大学,滋賀大学,上越教育大学の学部学生ならびに大学院生,計100名であった.実施時期は,4月当初の事前テストと,9月,12月の計3回行った.テストは,(1)初級段階で習得するスキル、(2)中級段階のスキル,(3)コンピュータに対する不安感,(4)情報活用に関する態度適性の4つの内容から構成されていた.今回の研究から(1)授業を受講した事によるコンピュータ不安の有意な低下が認められた.(2)初級段階のスキル並びに中級段階のスキルの変化が有意であった.(3)中級段階のスキルテストとコンピュータに対する不安感の間に負の相関が認められた,などの結果が得られた.今回作成した4つの調査の内,3つについては妥当性が検証されたといえる.しかし,初級段階のスキルテストと不安テストについては問題がなかったが,中級者のスキルテストについては内容に問題のある項目も含まれていることが示された.また情報活用に対する態度適性のテストについては,内容をさらに改良する必要性が明らかとなった.改良版のテストに関しては,平成14年度にデータを収集する予定である.今回の調査結果については,来年度の学会等で発表する予定である. 本年度は研究代表者ならびに研究分担者の所属が異動したことから,研究体制の改変を余儀なくされ,必ずしも十分な研究を行うことができなかった.平成14年度に体制を立て直して,研究を展開する予定である.
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