研究概要 |
情報教育および教育におけるコンピュータ活用を推進し,普及するためにメディアコーディネータの果すべき役割を明確にしたメディアコーディネータを配置している地域や学校と連携をとり,情報交換,活動状況の調査,シンポジウムなどを実施しながら,その効果とメディアコーディネータとしての条件,今後の課題を明らかにする方法をとった。これらによって,明らかになったことがらから,メディアコーディネータについて,次の提言を行うことができたことが研究成果である。 1 メディアコーディネータのあり方 (1)コンピュータやネットワークを教育のために活用しようとする教師にとって,安心感を与えられる存在であること。 (2)情報環境の整備や操作に関する支援より,教育のために如何にコンピュータやネットワークが活用できるかを,教師とともに考案したり,示唆したりできる存在であること。 (3)バックグラウンドとして,情報技術教育より,教師教育を受講した経験を有すること。 2 メディアコーディネータの存在が有効に活きるために (1)教師にその存在の意義が理解される機会が必要なこと。 (2)教師と十分な事前打ち合わせの機会が設けられるよう時間を確保し,計画を立てること。 (3)短期ではなく,ある程度の期間継続してメデイアコデイネータとして教師と連携できること。 3 今後の課題 メディアコーディネータを配置している学校や地域はその存在意義を実感しているが,他の学校,地域はその重要性に気づいていないことが多い。また,身分の安定性が保証されていないケースがほとんどである。
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