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2002 年度 実績報告書

遠隔教育を支援するヒューマンインタフェイスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12680210
研究機関三重大学

研究代表者

鶴岡 信治  三重大学, 工学部, 教授 (30126982)

研究分担者 吉川 大弘  三重大学, 工学部, 助手 (20303753)
キーワード遠隔授業 / 動作認識 / 画像処理 / ファジィ推論 / ヒューマンインタフェース / 文字認識 / 教育工学
研究概要

本年度の研究は、昨年度購入した赤外線と超音波により筆記用具の位置をリアルタイムで検出する会議支援装置(ペン位置検出装置)とパンチルトズームがパソコンから制御できるネットワークカメラを使用して,研究を進めた。その結果以下のような研究が実施できた。
1 このペン位置検出装置を使用すると,ホワイトボードに記入した文字や図形が光の輝度の変化の影響を受けずに安定して2値化でき,講師が筆記した文字や図形(板書領域)を正確に抽出できた.そこで,文字を書いた位置(空間情報)から板書領域を空間ブロック、講師の書いた時間的な順序(時間情報)から時間ブロックに分解した。そして時間ブロックについて、一行ごとに分離する処理(行の分離)を行い、各行に対して個別文字を分離するアルゴリズムを考察し、接触している個別文字に分解し、文字認識ソフトウェアにより文字認識を行った。
2 1で文字認識した文字列をキーワードとして、あらかじめコンピュータの辞書に登録しておいたキーワードと対応づけを行い、完全にキーワードと一致していなくても、似ているキーワードが参照できる機能を実現した。そして、教科書の前文テキストからキーワードの説明部分を自動抽出し、キーワードの説明文を授業映像ベータベースにタグとして付加し、授業映像に同期して別のウィンドウで自動的にキーワードの説明を参照できるシステムを構築した。
3 遠隔地の受講生に配信する映像について考察し、"ホワイトボードに記入された板書領域"と講師の動作認識によりカメラの視野が動的に変化する"ネットワークカメラの映像"をカメラマンなしで自動的に切り替えるアルゴリズムを考察し、コンピュータでの実現性について研究した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 矢田裕紀: "ペン位置検出装置とTVカメラを併用した視野の制御と受講生用映像の選択"2002年電気関係学会東海支部連合大会. 229 (2002)

  • [文献書誌] 矢田裕紀: "ペン位置検出装置とTVカメラを併用した遠隔授業用カメラ視野の決定"平成14年度三重地区計測制御研究講演会講演論文集. A2-1-2 (2002)

  • [文献書誌] 加藤顕士: "ファジィ推論による講師の動作認識を用いた自働映像作成システムの評価"2001年電気関係学会東海支部連合大会. 399 (2001)

  • [文献書誌] 山口輝幸: "接触した手書き漢字に対する個別文字の分離システム"電子情報通信学会技術研究報告. PRMU2001-205. 83-90 (2002)

  • [文献書誌] Shinji Tsuruoka: "A camera control based on fuzzy behavior recognition of lecturer for distance lecture"Proc. of 10th IEEE International Conference on Fuzzy Systems (FUZZ-IEEE). 940-943 (2001)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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