研究課題/領域番号 |
12680216
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
有本 昌弘 大分大学, 教育福祉科学部, 助教授 (80193093)
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研究分担者 |
園山 大祐 大分大学, 教育福祉科学部, 講師 (80315308)
藤田 敦 大分大学, 教育福祉科学部, 助教授 (80253376)
西山 佐代子 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (20036982)
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キーワード | SBCD / 授業研究 / 学校研究主題 / アセスメント / 教育研究開発 / 校内研修 / 社会文化 |
研究概要 |
本年度は、学校を基盤とした教育研究開発をレビューし、近年心理学での注目されてきている社会文化アプローチをふまえ、日本的なものに組み直すべく、主として関わってきた本学付属学校の記述やデータから、日本教育工学会の課題研究「学校現場と大学とのパートナーシップに関する研究」で発表した。 本学附属小学校では、ヤギを飼い始めてから8年経過した。敷地(サイト)を基盤として開発するSBCDとしてのプロジェクト活動として記述できる。この間どのような変化があり、どのようなプロセスがあったのか、明らかにした。1)1992年導入された生活科の副産物であった。2)日本の企業経営を研究した野中(1999)の知識創造のプロセス、すなわち共感知(Socialization)から表出化(Externalization)、表出化から連結化(Combination)、それに連結化から内面化(Internalization)へというスパイラルなサイクルをたどった。3)絆や関わり、力を合わせるといったこころの力、人を思いやる力、相手の立場になって考える気持ち、やさしさや温かさといったウェットな感情、ふれあいや感動といった点、コミュニケーションさらにいのちといった従来の教科では教えられないものを教えている。4)教師のチームワークが実践を導き管理職やサポートし、子どもや保護者は、相手先とも交流するなど積極的参加が見られた。 幼稚園・小学校と中学校(中等学校)接続に向けた課題として、トピックやテーマ、特設や重点単元、問題解決学習、体験学習等作り方はそれぞれあるが、内容や形式よりも、身につけさせたい力として、信頼性や妥当性を伴うアセスメントのあり方を、英国から学び、本学付属での道筋をつける方途を模索した。 なお、カナダでの学校効果改善国際会議でMasahiro Arimoto(Japan).The Significance and Problems of Diagnostic Evaluation of School-based Research Aiming at SBCDとして発表した。 (www.edu.yorku.ca/icsei/ICSEI2001Day Three Program.html)
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