研究概要 |
当該研究課題に関し,平成13年度は以下のような研究実績をあげた. 第1番目に,当該研究課題前年度の実績である外国人日本語学習者向けのWWW電子漢字辞書に関し,漢字の「縦棒の本数」や「点画の有無」等の単純な特徴を入力することで漢字の検索ができる機能を追加した.これは,従来の漢字辞書の検索の手段である「読み」「画数」「部首」が日本語初心者にとっては難しいものであったという背景による.早稲田大学国際部の外国人留学生に対して試用を行ったところ,非常に好評であった.本件に関し,海外国際会議における論文発表を1回,ポスター発表を1回行った.また,この検索手段に関して特許を出願中である. 第2番目に,当該研究課題前年度の実績である外国人日本語学習者向けのWWW教材に関して,(1)教材の内容を教師がWebプラウザを利用してインターネット上で編集できる機能,(2)学生の学習履歴を教師が統計的に確認できる機能,(3)教師がインターネット上の許可された文章を利用して教材を生成できる機能を付加した.これにより,学習者のみでなく,教師にとっても便利なシステムとなった.本システムは早稲田大学国際部の授業で実際に利用されている.本件に関し,海外国際会議におけるポスター発表を1回行った.また,海外国際会議における論文を1件投稿予定である. 第3番目に,当該研究課題前年度の実績である第二外国語としてのドイツ語学習支援システムに関し,携帯電話でも学習できる機能を付加した.これはWWW教材と連携しており,WWW教材で間違えた問題に関して携帯電話で学習するといりたように,PCではマルチメディアを生かした学習方法,携帯電話ではその場所的・時間的な利点を生かした学習方法をとることができる.本システムは早稲田大学理工学部のドイツ語の授業で実際に利用されている.本件に関し,海外国際会議における論文発表を1回,ポスター発表を1回行った.
|