研究概要 |
収録した地域資料およびデジタル・アーカイブとして試行した結果をもとに、デジタル・アーカイブの構成方法を明らかにし、その教育利用について検討し、情報社会の基盤整備とその利用を検討した。 1.地域資料のデジタル化 これまでに保管した地域資料を用いて、各分野のデジタル・アーカイブを構成した。その構成の一つは、各資料に一連の相互の関連をもたせたデジタル・アーカイブ化と、それぞれの資料が独立性をもつ素材データベースなど各種のデジタル・アーカイブを試作し、それぞれの構成方法についで試案を構成し報告した。試行研究として、地域の歴史的な資料と説明,民話,地域資料などの映像,地域の博物館などの静止画,文字情報など映像,静止画,文字,音声によるデジタル・アーカイブを構成した。 2.デジタル・アーカイブの構成 デジタル・アーカイブ利用の視点からその情報管理について、利用できるデータ構成を検討し、その情報管理の基礎となるデータベース案を作成し、今後の教育用デジタル・アーカイブ化の基本構成についての方向性を示した。これらを地域文化情報管理のための二次情報の構成の課題として、地域文化情報データベース記録項目,二次情報のシステムについて報告した。 3.デジタル・アーカイブの利用方法の研究 学校教育,生涯学習,高等教育で、CD-ROM,インターネットを用いたデジタル・アーカイブの流通など多様な教育や研究にデジタル・アーカイブの利用方法をまとめ、教育用デジタル・アーカイブの博物館としての構成方法を、地域文化資料の管理・流通を目的とするデジタル博物館の情報構成として報告した。
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