研究概要 |
教育では、地域資料(教材)の利用が望まれるようになり、デジタルアーカイブスの開発が課題となってきた。しかし、現在、教育のためのデジタルアーカイブ開発は、まだ、ほとんど研究がなされていない状況である。このため、教育利用を目的としたデジタルアーカイブの開発のためのデータベース,二次情報,シソーラスなどの基礎研究を行った。 1.地域資料(教材)のデータベース(二次情報)の研究 地域資料の記録には、(1)地域,年代,内容に関する情報,(2)著作権に関する情報,(3)利用方法に関する情報,(4)データに関する情報などの二次情報が必要であり、これらの構成を研究した。 2.地域資料シソーラス及び二次情報の体系化の研究 地域資料は、各地域で収集されるため、そのキーワードの違いから、共通利用が困難であった。このため、本研究では、地域資料の共同利用を目的とした場所,年代,内容についてのシソーラスの開発を行った。これらの研究をもとに、デジタルアーカイブの二次情報の体系化を行い、地域資料の共同利用を可能にした。 3.地域資料(教材)のデジタル化の検討 地域資料(教材)には、歴史資料,民話,生活文化,自然,産業などの各分野、また、博物館,学校などで保管している各種の資料がある。これらの資料に適したデジタル化を検討し、そのデータ処理方法のモデルを構成した。 4.教育用デジタルアーカイブの構成とパターン化 地域資料には、文化,自然,芸術,芸能,産業など多様な情報があり、教育利用に適したデジタルアーカイブの各種のパターンを構成した。地域教材のデータベース,デジタルアーカイブのパターン化は、地域教材の開発,教材の共同利用を推進できる。
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