今年度は主にwebベースでのビデオ配信システムとそれを利用した教材開発をするための環境構築を進めた。ビデオストリーミングサーバーのベースとしてMacintosh G4にMacOS X Serverを導入し、QuickTimeストリーミングサーバーを運用する基盤を構築した。一方で教材利用のためのwebベースのアプリケーション開発を進めるため、WebObjectを導入した。WebObjectは柔軟なwebアプリケーション開発が可能であるが、実績面でまだ不安もあるので、データベースソフトであるファイルメーカーPro 5 Unlimitedも平行して導入し、webサーバーと連動させることでより簡便な教材web教材開発も試みている。 一方で、授業や自習でのweb教材の利用をオンライン上で支援するための方策も検討し、利用実験をしている。教授者からの静的なwebページによる情報提供はこれまでに行ってきているので、今年度は特に学習者が相互に学習情報を提供し共有し合うシステムの開発と利用を行った。ビデオ映像をともなう学習教材は、ともすると文字や音声教材よりも多義的で、特に自習時には目標とする教育効果を上げられない危険性が考えられる。映像教材と同じ画面に埋め込まれた支援情報の提示方法や内容を工夫することで、より効果的な映像による自主学習を実現することをねらっている。 今年度末に中部大学語学センターにもQuickTimeストリーミングサーバーシステムと高性能の自習用パソコン端末が導入されたので、次年度は、語学センターの支援も受けて、実用化実験を目指す。
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