研究概要 |
この1,2年のマルチメディア・オーサリング環境の急速な進歩を受けて、今年度は特に音声のデジタル化と蓄積の手法の見直しをした。1)音声教材のデジタル化手法の確立:CDレコーダを利用してアナログの音声教材をAIFFフォーマットでCD-Rメディアに記録する手順をほぼ自動化した。AIFFフォーマットの音声データを効率よくMP3に変換し、ネットワーク上での配信に対応出来るものとした。2)ストリーミングサーバーの設置と運用開始:デジタル音声をネットワーク上で配信するためのストリーミングサーバーを設置した。(http://stream.intl.chubu.ac.jp/)また、実用化された教材を教材提供webサーバー(http://truecolors.hyper.chubu.ac.jp;アクセス制限あり)で公開することとし、設置した。 これと平行して、教材利用の際に必要となる学習者のインタラクションの環境開発の一環として、USBビデオカメラを使用したネットワーク経由の会話システムを試作検討した。これは単に利用者が顔を見せて会話をするという情動的な目的ではなく、ものや動作などの視覚情報を伝達しながら言語による情報伝達を行うという複合的な情報伝達を前提とした言語学習の検討をするためである。言語教材としてどの程度インタラクションを取り入れるか、音声言語の使用をどの程度重視するか、視覚的情報を言語的情報で補うと情報伝達のあり方をどの程度重視するか、などのモデル化をしながら、利用環境の意義と運用方法を検討した。
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