ブロードバンド接続の普及などデジタル映像・音声教材をインターネット経由で提供・利用するための環境が急速に進んだのを受けて、15年度はこれまで蓄積してきた教材データの質の見直しをすることとし、以下の開発を行った。 教材用デジタルビデオ素材作成手法の開発:昨年度はアナログ音声データを効率的にデジタル化するためにCDレコーダを利用して記録、リッピングとMP3圧縮、ストリーミングビデオ化する手法を開発したが、今年度はビデオ映像について、より効率的にweb公開用動画を作成・蓄積・配信するために、ビデオ映像をDVD-Rに記録してから高速リッピング、音声の同期と統合、編集、圧縮保存するというデジタルムービークリップ化の比較的平易な手順をほぼ確定した。この手順についてはwebサイト上で詳細に公開する予定である。 これまでにストックした教材用画像データの再デジタル化:既に教材用に蓄積した自作映像を高画質・高圧縮のMPEG4フォーマットのムービーに変換する作業を進めた。これまでに、英語のcanonicalな文例をネイティヴ男女が演じているMPEG 4ムービークリップを197MBサーバー上に蓄積した。これはさらにweb教材化するとともに著作権フリーの素材として公開提供する予定である。 ピクチャーディクショナリーの開発:動画web教材と連携して使用するために著作権フリーの静止画画像集が必要となった。この画像集をベースに、内容を分類し語彙と対応させたいわゆるピクチャーディクショナリーを開発することとし、そのための素材(デジタル写真データ)の収集と分類作業を行った。 教材の公開:昨年度導入した教材公開用サーバーを引き続き運用した。
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