研究課題/領域番号 |
12680241
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
降矢 美彌子 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50132535)
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研究分担者 |
鵜川 義弘 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (20232803)
加藤 富美子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30185855)
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キーワード | 音楽教育 / 多文化音楽教育 / 民謡指導法 / 民俗音楽指導法 / 教材化マニュアル / CD-ROM |
研究概要 |
本研究は、日本とアメリカの小中学校の生徒に、日本の伝統的な民俗音楽を、その本質を損なうことなく、真の文化理解を目指す多文化音楽教育の学習マニュアルとしてのCD-R0M制作を行うことを目的とする。アメリカの多文化音楽教育実践の第一人者であり、すでに多文化教育のCD-R0Mを制作しているアメリカ・インディアナ大学のメアリー・ゲッツ教授との共同開発により、富山県の「こきりこ」についての教材化CD-R0Mを完成した。また、宮城教育大学4年生黒澤智子の卒業研究における共同制作の結果、これまであまり取り上げられることのなかった日本の先住民族アイヌの音楽文化と、塩化ビニール管による篠笛作りの教材化CD-ROMが得られた。また、インドネシア・バリ島のガムランについての教材化CD-ROMは現在制作中である。 平成14年8月11日から16日にかけてノールウェイのベルゲンで行われたISME(国際音楽教育協会)第25回大会においては、研究代表者の降矢が、パネルディスカッション『日本の音楽教育<現在・過去・未来>』のパネリストとして参加し、研究成果の一部を発表した。 平成14年11月には研究代表者が沖縄県の竹富島と石垣島に赴き、八重山の子守歌やわらべうた、暮らしや文化など民俗の聞き取り取材・収録を行い、竹富島では種取祭の取材・録画を行った。平成15年3月24日から27日には再び研究代表者が沖縄県に取材に赴き、竹富島のわらべうた、子守歌、古謡ユンタ、ジラバー、アヨー、ユングトゥの取材・録画、機織りの取材を行い、波照間島では子守歌、わらべうた、神司、機織りの取材・録画を行った。これらの取材により、沖縄県については取材を完了し、現在はCD-R0M制作の準備に入っている。 アジアの音楽についても、韓国とタイの音楽の取材を終え、CD-R0M制作のための資料と画像の準備がほぼ完了している。なお、宮崎県椎葉村において、刈り干し切り歌とわらべうた、子守歌の収集、聞き取り調査を行う予定であったが、本年度は行うことができなかった。
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