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2001 年度 実績報告書

10歳前後に発現する描画表現、意欲の低下傾向に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12680258
研究機関山梨大学

研究代表者

栗田 真司  山梨大学, 教育人間科学部, 助教授 (00195554)

キーワード9、10歳の節 / 児童画 / 表現過程 / 美術教育
研究概要

幼児前期(1-3歳)の頃から子どもは発話表現と同様にscribbleのような描画表現を始めるが、知的写実期から視覚的写実期への描画の質的転換期(おおよそ9-10歳)の頃から表現意欲の低下傾向が発現する。いわゆる「9、10歳の節」と呼ばれる現象である。
これまでの本研究では、(1)描画表現意欲低下の対象となる方法は、「想像をもとにした表現」よりも「観察をもとにした表現」に対してであること。(2)描画表現意欲の低下の対象となる題材は,風景,動植物,人物,器物のうちプロトタイプを多く含む人物画特に顔の表現に対してであること、などをプロトコル分析などの認知科学的手法によって示してきた。ここでは、こうしてモデル化された「描画表現意欲の低下傾向の要因」を定量的調査によって検定することを本年度の目的とした。
その結果、(2)の描画表現意欲の低下の対象となる題材は,風景,動植物,人物,器物のうちプロトタイプを多く含む人物画、特に顔の表現に対してであることが明らかとなった。また描画表現意欲の低下傾向が顕著なのは、9、10歳と13歳近辺であることが認められた。
描画表現意欲の低下傾向がみられる子どもたちは、表現過程や自分の作品に発せられる他人の言葉掛け(評価語)に対して、具体的にまた詳細に記憶していることが認められた。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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