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2001 年度 実績報告書

生涯学習社会において学校と美術館の連携を促進するための研究

研究課題

研究課題/領域番号 12680261
研究機関愛知教育大学

研究代表者

藤江 充  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (00106957)

キーワード美術教育 / 社会教育 / 美術館 / 美術鑑賞教育
研究概要

本年度は研究第2年目で、試作した図版カードを使った美術館と学校での実践や鑑賞教育を軸として学校と美術館が実際に連携している事例の調査などを行った。
刈谷市美術館では、担当学芸員が市内の学校を訪問して、アート・ゲームを中心とした鑑賞教育の実践を行った。その際に、研究代表者の作成した図版カードを使い、指導している学生が補助として参加するなどして、実態の調査と試作したカード等の教材としての有効性を検証した。また、滋賀県下で開催された美術教育破究会では、滋賀県内にある4つの美術館が、小学校の担任と共同で開発した教材を使って、3年生から6年生までの子どもに、鑑賞授業をする公開授業に参加し、担当者の話やビデオ撮影などの記録を撮った。それのうち、いくつかの資料は教員の集まりで紹介している。
また、8〜10月の3ヶ月間、文部科学省の在外研究員として北米での美術教育に関する調査・研究を行うことができた。その機会に、美術館をまわり、教育や普及の担当者から直接に話を聴き、ワークショップやギャラリーツアーの様子もビデオで撮影してきた。美術館と学校との連携では、組織的制度も整っている北米の事例は、今後の日本での方向付けに大きな指針となることがわかった。
新学習指導要領の完全実施も目前に迫り、学校現場からも週休2日制に伴う美術館の活用への関心も高く、美術館との連携を模索する学校からの問い合わせも増えてきた。特に、美術館と学校の両方でできるアート・ゲームを通じた鑑賞指導法が注目されているが、その目的や評価の扱いについて、学校と美術館との情報交換がされるような機会をつくっていくことが今後の課題である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤江 充: "子どもと映像"子どもの文化を学ぶ人のために(世界思想社). 単行本. 32-43 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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