本年度、次のことを実施した。 1.ドイツと日本に関する知識とイメージを問うアンケートを実施した。 2.両国の生徒がクイズを作成し、生活状況についての知識をさらに調査した。 3.学校と地域(ライプチヒ)について生徒が作成した紹介文と写真集が郵送されてきたので、それへの対応として日本の生徒も学校と平野の紹介文と写真集を郵送した。 4.大きな共通テーマとして、「双方の国におけるティーンエイジャーの生活」をあげ、個別のグループは、「環境問題」、「ドイツとの文化交流」、「ドイツのお菓子」をテーマにし、メイル交換と自主的な調査が行われた。附属平野中学校では、JOINの発表会で、Eメイル交換の成果を発表し、ドイツでは、学校のクリスマス祭で日本コーナーをつくり、展示とアンケートを行った。 これらの成果として、(1)双方の生徒が双方の文化や生活について、ステレオタイプをもっていること、(2)生徒たちは「現代の生活」に強い関心をもっていること、(3)英語力の差がかなりあること、(4)ドイツの生徒のほうが、この種のプロジェクトに慣れていること、が明らかになった。ドイツでは、年度末の学報にこのプロジェクトが紹介された。 問題点として、(1)年度開始時期が異なるので、同一生徒との交流期間が短いこと、(2)コミュニケーション可能な英語力を形成する必要があること、が明らかになった。これらの問題点をもつとはいえ、生徒たちのドイツへの関心は確実に高まっている。 本年度、研究代表者が秋にギムナジウムを訪問した。そして海外共同研究者が3月中旬に附属平野中学校を訪問し、中間成果を報告する予定である。双方の研究者がそれぞれの学校を訪問し、教師と生徒と協議することが、来年度の進展に有効であると考えられる。
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