研究概要 |
岩崎・田中ラウアは、Baldegger,M./Muller,M./Schneider,G./Naf,A.(1980):Kontaktschwelle Deutsch als Fremdsprache.およびVan Ek,J.A./Trim,J.L.M.(1990):Threshold 90.における言語機能リストから初級段階でマスターすべき基本的な言語機能50を選定し、それに基づくドイツ語コミュニカティブ・テストおよび英語コミュニカティブ・テストを1年間かけて開発した。なお、今回開発したコミュニカティブ・テストの英語版は独立した刊行物(Tanaka,M./Lauer,J.(2000):Communicative Test in English for Japanese University Students.)として、またドイツ語版は関連論文の付録としてすでに公開されている。このような言語機能を検査対象とした学力診断テストの開発は、大学における外国語教育の分野では、それ自体が初めての試みである。 岩崎は、現在これらのテスト(コンテンツ)をWWW上でオンラインの形で提供するための体制を構築中である。すでに自動採点と学力診断および成績管理の部分は完成している。現在は、テスト作成者が、テストデータと診断結果ならびに今後の学習のための指針を、WWWを通じてテキストデータの形で流し込めば、自動的にアップロードできるような機構の実現をめざして、システムを改良中である。
|