研究概要 |
「科学的態度の形成と変容を促す教科横断的・総合科学実験カリキュラムの開発」の研究課題として13年度は,下記の研究実績を上げた。 身近な天然物を試料として用いた教科横断的・総合科学実験カリキュラム試行 1)藍(すくも)を用いた総合科学実験プログラムの試行 平成12〜13年度に本学の学部生・院生に実施した四段階構成からなる藍(すくも)を用いた総合科学実験プログラムを改良し,学部生・院生の教科横断的・総合科学実験の実践指導力を高め,育成することを目的として,中学校・高校の教育現場で本科学実験を実施した。実践的指導力から見た教員養成における教科横断的・総合科学実験プログラムの内容を検討し,学部生・院生の実践的指導力の実態について調査・分析を行い,本科学実験プログラムが総合的に物質を探究する能力と的確な判断力を養成でき,教師・学習者が藍(すくも)の以外の身近な実験試料を選択し,応用・実施できる科学教材として有効であることを明らかにした。 2)茶葉を用いた総合科学実験プログラムの試行 本学の学生・院生を対象に,地域の特色をいかした試料(茶葉)を用いて,「疑問・驚き一実験実習?考察・事実の発見」という探究活動を体験しながら科学的な知識を習得し,科学的に探究する能力や創造力を育てる複数分野の科学実験を効果的に組み合わせた教科横断的な総合科学実験カリキュラム(コンピューター活用を含む)の立案・開発・実践を推進した。その実験研究を応用し,総合的な学習の取り組みとして中学校・高校の教育現場で実践をした。また,本学で中学・高校生を対象に茶葉を用いた教科横断的な総合科学実験の体験を開催し,大学における高度で先端的な学問環境に触れる機会を提供した。 現在,上記の結果について論文に投稿準備をしている。
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