研究概要 |
「科学的態度の形成と変容を促す教科横断的・総合科学実験カリキュラムの開発」の研究課題として二年間で下記の研究を行った。 (1)天然色素(アントシアン関連化合物)を用いた教科横断的・総合科学実験プログラムの試行 食品及び色素として利用している天然色素(アントシアン関連化合物)を実験試料に用いて四段階構成からなる教科横断的な総合科学実験プログラムを開発し,本学大学院生の特別実験として実施した。本実験プログラムが、学習者の科学的態度の形成と変容を促す科学教材として大変有効であることを明らかにした。 (2)中学校「選択理科」における藍(すくも)を用いた総合科学実験プログラムの試行 本実験プログラムは「選択理科」の授業時間内に実施でき,学習者の科学的態度の形成と変容を促す科学教材として大変有効である。そしてその実験を通じて中学生の科学的に探究する能力と総合的な創造性を育成できることを実証した。 (3)藍(すくも)を用いた地域の特色を生かした中学校・高校・大学の連携による教科横断的・総合科学実験の試行 本実験プログラムは総合的に物質を探究する能力と判断力を養成でき,教師と学習者は藍の代わりに他の身近な実験試料を用いて改良し実施出来る科学教材として有効であることを実証した。 (4)「鳴門教育大学ふれあいサイエンス2001」の開催-茶葉を用いた総合科学実験研究の体験- 茶葉を用いて科学的に探究する能力や創造力を育てる複数分野を効果的に組み合わせた教科横断的な総合科学実験カリキュラム(コンピュータ活用)を開発した。 その実践として我々は本学で中学・高校生を対象に茶葉を用いた教科横断的な総合科学実験の体験を開催し,大学における高度で先端的な学問環境に触れる機会を提供した。
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