• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

波形解析による音楽表現評価の客観化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12680276
研究機関愛媛大学

研究代表者

田邉 隆  愛媛大学, 教育学部, 教授 (80155192)

キーワード表現 / 鑑賞 / トーンチャイム / ピアノ / 比較 / 打鍵 / 客観化 / 標本
研究概要

1)ベル(トーンチャイム)音の解析
ピアノの演奏データを検討する前段階として、打鍵構造による楽器音の解析データを得る必要がある。その視点から、ハンマーの打鍵により発音する単純な構造であるトーンチャイムを用い基礎データを得た。その結果は、単純な構造でありながら、奏法によりスペクトラムが異なり、打鍵直後の楽器移動によっても音響的な揺らぎが発生することが分かった。
2)意図的な音楽表現の客観化
ピアノ演奏において、熟練者の意図的な表現と初心者の表現との相違を、MIDI及びWAVデータとして取り出し、このデータに基づいた楽譜作成の作業を行った。さらに得られた標本及びデータを基に学習者の鑑賞力を問うための教材を作成し、作成した教材の意図をどの様に鑑賞者が認知できるか、また音楽的な表現を客観的に示すための記譜上の特徴について考察した。この研究は従来「音楽的な表現」の中で、暖味な説明がなされていた点について、より具体的な説明が可能となる意味で、教材開発に結びつくものである。
3)演奏データの蓄積
市販のディスク及びデジタルビデオカメラによる生演奏の録画・録音のデータを用い、MIDI及びWAVデータへの変換作業を行い、それらのデータベース(CD-R及びDVD-Rへの蓄積)作成を行った。この蓄積により、次年度の音声標本の抽出とデータ処理が効率的に行われる。

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi