研究分担者 |
國宗 進 静岡大学, 教育学部, 教授 (50214979)
梅津 正美 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (60284329)
加藤 寿朗 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (30274301)
日野 克博 愛媛大学, 教育学部, 講師 (40304662)
丹沢 哲郎 静岡大学, 教育学部, 助教授 (60272142)
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研究概要 |
本研究は,大学・学部の教科教育法と教育実習の連携を柱とした教科教育プログラムの開発とその有効性の実験・実証的な検討を目的とする。本年度は,以下の3点を中心に研究を進めた。 1.先行研究の整理・分析 教科教育と教育実習の連携を分析視点として,入手可能な国内外の教育実習に関する文献の収集・分析を行った。その中で,特に授業立案スキル,教授スキル,授業観察・評価スキルの訓練プログラムから教科教育プログラムの構想に向けての有効な視点を得ることができた。 2.教育実習到達目標段階表の開発と試行 教科教育プログラムの柱として考えている「教育実習到達目標段階表」(第二次試案)の開発を行った。「授業構想力段階表」「授業展開力段階表」からなる第一次試案の内容を再検討すると共に,新たに「授業評価力段階表」を作成した。さらに,試験的に段階表を教育実習生に利用させ,アンケート調査を通して表の妥当性と有益性,具体的な利用の仕方について分析を行った。その結果,指導案作成や授業評価時での段階表利用の効果が確認されると共に,段階の設定基準や表現方法等の検討課題が明らかになった。 3.教科教育法・教育実習指導の実態と課題の解明 大学・学部における教科教育法及び教育実習指導の目的,内容,方法等の実態と課題の解明を目的として,全国の教員養成大学(回収率65.7%)・附属小学校(回収率54.8%)を対象にアンケート調査を行った。次年度に詳細な調査結果の分析を行う予定である。
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