研究概要 |
文部省検定済教科書 中学校外国語科用 開隆堂発行 Sunshine English Course 1,2,3のWords and Phrasesに挙げられた単語と熟語を手話に直し、非常勤講師でアメリカ留学経験のあるモデルを使ってデジタルビデオカメラを用いて撮影を行った。一年生用の教科書から始めて、3年用の教科書の三分の一まで進んだ。 英単語に対応する手話は必ずしも一つではない。ASLとSEEで表現が異なっている場合や、文中で用いられる意味によって異なる手話を用いる場合がある。撮影に先立って、一つ一つの手話が文中で用いられている意味を確認し、A Basic Course in Sign Language, Signing Exact English, the Comprehensive Signed English Dictionary, American sign Language Dictionaryの4冊の語彙集、およびA Basic Course in Sign Languageのビデオシリーズを参照した。 語彙集の中のいくつかの候補の中から最もふさわしいものを、モデルと研究者が協議して選定した。 熟語については、1年生の段階までは原則としてSEEを基本にして単語対応で表した。学年が進むと、より慣用的な表現が増え、ASLに近い表現を採用するようになった。 教科書本文は基本的にSigned English(英語に対応した手話)を用いるが、語尾変化などをどこまで正確に手話化するかが課題となっている。外国の文献を収集して検討を加える必要がある。
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