「総合的な学習の時間」を展望した、東アジア諸国の国際理解教育に関する調査研究

2000 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 12680293
• 研究機関: 大阪府教育センター
• 研究代表者: 馬野 範雄 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 研究員兼主任指導主事 (80321925)
• 研究分担者: 堂之本 篤弘 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 研究員兼指導主事 (30300990) ; 西村 孝彦 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 研究員兼指導主事 (30332422) ; 澤田 壮陽子 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 研究員兼主任指導主事 (60311461) ; 松浦 正明 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 研究員兼指導主事 (80332427) ; 岩崎 義則 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 研究員兼指導主事 (50332408)
• キーワード: 国際理解教育 / 中国との交流 / テレビ会議システム / インターネット回線の活用 / 中国の教育的背景 / 中国における日本 / 日本における中国 / 「総合的な学習の時間」

研究概要

1 中国の教育環境
(1)教育的背景
(1)第1期(社会主義化への教育改革)…1949年〜1953年
(2)第2期(「文化大革命」による混乱)…1954年〜1976年
(3)第3期(現代化のための人材づくり)…1977年〜1984年
(4)第4期(21世紀に向けた教育改革の推進)…1985年〜
(2)学校の情報教育環境
・北京市(第六十六中学、回民学校)…ISDN回線をアナログ回線としてダイアルアップ
・西安市(臨潼区鉄路第一小学校)…インターネット接続していない
・洛陽市(外国語学校)…ISDN回線でダイアルアップ
・香港(培僑初級中学、香島中学)…DSLを利用して常時接続し、trueIPをもったイントラネット
2 日本と中国の相互理解のための学習内容
(1)日本の「小学校6年『社会』」(教科書)における中国
日中間にかかわる歴史的事項、及び日本とかかわりの深い国としての中国のくらしの紹介
(2)中国の「小学『社会』」(教科書)における日本
地理的分野おける日本の産業、習慣、生活などの紹介
3 今後の課題
○ さらに教科書分析を進めることによって、日本と中国の相互理解のための学習内容を明らかにするとともに、自文化理解の学習内容も明らかにする。
○ 安定した送受信のために、インターネット回線の運用面の向上を図り、学校間の交流に向けて、計画の具体化・調整を図る。
○ アンケートによる意識調査を実施し、交流による意識の変容を探る。

研究成果

• [文献書誌] 馬野範雄,重田明彦: "「総合的な学習の時間」を展望した国際理解教育-テレビ会議システムを活用した中国との交流を通して-"社会系教科教育学会第12回研究発表大会発表要旨集録. 40-41 (2001)