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2002 年度 実績報告書

外国人学習者の日本語作文キーボード入力過程の分析とデータベースの作成

研究課題

研究課題/領域番号 12680300
研究機関東京外国語大学

研究代表者

土屋 順一  東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 助教授 (10262213)

研究分担者 土屋 千尋  愛知県立大学, 外国語学部, 助教授 (00242389)
キーワードキーボード入力 / 誤用分析 / 日本語作文 / 助詞 / 推敲 / 中間言語
研究概要

先行研究「外国人学習者の日本語ワープロ誤入力の分析と外国人用漢字変換辞書の開発」(平成9〜11年度 No.09680296)でえられた、外国人学習者が日本語をキーボード入力する過程をビデオテープに記録したデータを409名分までふやした。入力完了文字数合計約156,000字(平均383字)、入力時間合計約192時間(平均約30分)、入力者の母語40種以上である。テープを再生して、キーボード入力の変更を発見した場合、「変更前テキスト」「消去テキスト」「変更後テキスト」「時間」を記録して「提供者番号」「在日歴」「母語」をラベルづけして1件のデータとし、データベースを作成した。これを変更の種類によって分類してラベルづけした。提供者がひとつの質問の回答を変更せずに一気に入力。した場合は、「変更なし」の事例としてデータベースにくわえた。データ数は全体では合計約24,000(提供者ひとりあたり平均60)で、合計約48,000字(提供者ひとりあたり平均約120字)(この項目は集計が完了していないため推定値)が消去されている。データの過半数は、キーのミスタッチの訂正だが,約7,000のデータは文法面からの分析に使用することが可能である。すなわち、助詞の変更や動詞の接続の変更など、提供者の日本語作文のストラテジーを研究するための基礎データとなりうるものである。
このデータベースを試験的に利用して、助詞「は」と「が」の変更および副助詞「も」の変更について分析した結果を発表したが、データベースの本格的な利用はこれからである。
また、先行研究を継承した音韻面からの分析も、データがふえたごとによって精度があがり、研究を続行している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 土屋順一: "台湾語話者による日本語キーボード入力の音韻面からの分析"2002年日語教学国際会議報告書. (印刷中). (2003)

  • [文献書誌] 土屋順一, 土屋千尋, 杉田幸代: "外国人による日本語キーボード入力過程の文法面からの分析"第3回「日本語教育とコンピュータ」国際会議 報告書. 11-14 (2002)

  • [文献書誌] 土屋順一, 土屋千尋: "外国人による日本語作文の副助詞「も」のかきかえ傾向"第14回日本語教育連絡会議報告発表論文集. 36-41 (2002)

  • [文献書誌] 土屋順一, 杉田幸代: "外国人による日本語キーボード入力を支援する漢字変換辞書"2000年度日本語教育学会秋季大会予稿集. 265-266 (2000)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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