• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

日次POSデータの価格反応モデル分析

研究課題

研究課題/領域番号 12680311
研究機関筑波大学

研究代表者

近藤 文代  筑波大学, 社会工学系, 講師 (40322010)

キーワード日次POSデータ / 状態空間モデル / 価格関数の非線形性 / 曜日変動 / 打ち切りデータ / 欠損値の取り扱い
研究概要

平成12年度の研究実施内容はミルクカテゴリーに関する日次POSデータのデータベース構築とそのデータ解析である。
データベースの構築I(ミルクカテゴリー)
日次POSデータが既に時系列化してあるので、店舗タイプ、店舗所在地の地域特性、駐車場の有無など店舗に関する属性を加えてデータベース化を行った。
POSデータの解析I(ミルクカテゴリー)
異なる店舗のPOSデータを分析することにより、ミルクカテゴリーの価格データと販売量データに関してPOSデータの特性を検証した。一つ目は多くの商品で経験的にいわれている価格関数の非線形性(S字型)が確認されたことである。2つ目は、企業の意思決定の影響を受けて、POSデータにおいてデータ分布が途切れるセンサーデータとなっている現象が散見された。例えば、新商品が棚に置かれたり、死に筋商品として棚から外されたりするのは常に起きる事である。これはゼロ販売量をどのように扱うかという問題に直結し、経験的に納得のいく結果を得るには回帰モデルにおいても状態空間モデルにおいてもゼロ販売量を欠損値として扱うことが適切であるという結論に達した。また、商品の価格が無料になったりすることはなく、ある範囲を超える価格データは存在しないため、価格関数の非線形性が検証されない場合があることも推察された。第三は棚に置く個数を企業が決定し、それによって販売量を制限される場合は、それが明らかな曜日変動としてPOSデータに反映されることが判明した。
モデルの拡張・一般化および研究成果の発表
データ解析段階で出てきた不具合や改良すべき点を考慮して、モデルを拡張し、一般化を行った。特に、従来のプログラムでは初期値を決定し、パラメーターの最適化を行うのであるが、非線形関数の場合、最適な初期値を特に探し出す必要があり、初期値を変化させるプロセスをプログラムに追加した。一部の研究成果は国内の研究会で口頭発表を行った。

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi