平成13年度の研究実施内容は牛乳以外のカテゴリーに関する日次POSデータのデータベース構築とそのデータ解析である。 データベースの構築II(牛乳以外のカテゴリー) これまで1994年〜1995年のPOSデータを保持していたが、さらに全国の100以上の店舗における1996年〜2000年のPOSデータを(財)流通システム開発センターより購入した。このPOSデータにはスーパーマーケットで販売されているほとんどの商品カテゴリーが週毎のデータファイルとしてカートリッジに含まれた膨大な量のデータファイルとなっており、簡単なデータ操作にも労力を要する。そのデータファイルから、一つの商品カテゴリーを抜き出し、時系列分析に使える時系列データとしての整備のために一連のプログラムの作成を以下のように行った。 1.全店舗における-商品カテゴリーのみの週別POSデータファイル作成プログラム 2.全店舗における-商品カテゴリーの1年分単位のPOSデータファイル作成プログラム 3.店舗コードファイルに基づき、各年毎にPOSデータが存在する店舗コードの作成 4.3.の各店舗コードに基づく店舗ごとの-商品カテゴリーの日次POSデータファイル作成プログラム 5.店舗ごとの-商品カテゴリーの日次データファイル作成プログラム 6.店舗ごとの-商品カテゴリーの(ゼロセールス日を指定している)カレンダーファイル作成プログラム 7.店舗ごとの-商品カテゴリーの販売実績があるJANコードファイル作成プログラム 8.7.のJANコートに基づく店舗ことの-商品カテゴリーのみの日次POS販売量ファイル作成プログラム 以上のステップで任意の商品カテゴリーの日次POSデータを時系列化できるように、プログラムを作成した。さらに、店舗タイプ、店舗所在地の地域特性、駐車場の有無など店舗に関する属性のデータベース化を行った。 POSデータの解析II(飲料カテゴリー) 飲料カテゴリーに関して価格データおよびディスプレイデータがPOS販売量データに及ぼす影響を分析した結果、価格データおよびディスプレイデータの交互作用が存在することが判明した。
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