研究概要 |
1.検証的ICAやIFAでは分析対象の変数選択が一つの鍵になる.このことに関して,本年度12月にChicagoへ出張し,SEMの国際会議で研究成果を発表した.その際,来年度開催の国際会議の組織について出席者と意見交換した. 2.来年度開催するICAに関する国際会議の準備を行った.同会議は,来年度大阪大学で開催される計量心理学会国際大会の中で,2つの招待講演セッションとして実行する.一つ目のセッションタイトルはIndependent component analysis and its applications to social sciencesで,企画者は当該科研費代表者の狩野と分担者の村田氏である.主たる招待講演者は,A.Hyvarinen(Finland)とS.Akaho(電総研)であり,我々も話題提供する.他の一つは共分散構造分析のセッションで,企画者は研究協力者のBentler氏である.主たる招待講演者はSik-Yum Lee(Hong Kong)とK.Hayashi(USA)である.以上のことが決定された. 3.村田氏と市川氏と数度にわたって,「検証的」ICAとIFAについて研究打ち合わせを行った.現在のところ結論に達してはいないものの,確率密度関数をノンパラメトリックもしくはセミパラメトリック的接近により直接推定することで,より高い精度が得られるのではないかと考えた.計算機を購入し,大量の計算を必要とするノンパラメトリック推定法の開発を進めた.
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