研究課題/領域番号 |
12680338
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
有澤 博 横浜国立大学, 工学部, 教授 (10092636)
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研究分担者 |
富井 尚志 横浜国立大学, 工学部, 講師 (40313473)
田村 直良 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (20179906)
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キーワード | マルチメディアデータベース / データベースの視覚化 / 拡張ERダイアグラム / データベースナビゲーション / AVIS |
研究概要 |
本研究ではマルチメディアデータベースの基本モデルとして、申請者らが提案し、開発と改良を行ってきた拡張ERモデルを用いた。このモデルは、意味データモデルとオブジェクト指向データモデルの長所を併せ持つダイアグラム表現ができ、かつ、データベースに蓄積する最小の要素(エンティティ)やメディエータ(例えば、静止画を表すpixelmap)をそれぞれ独立して画面内に表現できる点で、本研究の目的に合致している。したがって、データベースの構造(スキーマ)とそこに含まれる個々のデータ(インスタンス)を、相互のつながりも含めて直感的に表示できるダイアグラム記法を詳細レベルの使用まで考察を行い、確定した。本研究のスキーマダイアグラムは、データベース全体のスキーマから、ユーザが自分の関心のあるデータ集合を選び、スパンニングツリーの形のダイアグラムとして表示するものである。このようなデータ表現の枠組みをグラフィックワークステーションを用いて実装した。ついで、その上にナビゲーションと検索・閲覧の仕組みを作りこんだ。ナビゲーションに関してはダイアグラム全体から興味のある部分を付け加えたり、逆に興味のない部分の「中抜き」を論理矛盾がないように行う方法(ビューの作成)を考案した。検索については、値をもとに値範囲検索(range query)を行い、選択されたインスタンス群を集め、スクロールバーを用いて一覧表示する機構を作成した。また、大量のデータ、特にインスタンスを限られた画面内で有効に視覚化する手法として、必要なデータのみを選択して視覚化する機構を作成した。
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