研究課題/領域番号 |
12680408
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土肥 浩 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助手 (90260504)
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研究分担者 |
伊庭 斉志 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40302773)
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キーワード | 擬人化エージェント / 旋回型ディスプレイ / ユーザインタフェース / インタラクティブ / 情報システム / マルチモーダル / マルチメディア / 顔 |
研究概要 |
本研究では、2軸旋回型ディスプレイを用いたインタラクティブ・インフォメーションシステムを実現するために、以下の研究開発を行なった。本年度は第1年目であり、システム構築に必要となる各機能モジュールの設計と実装に重点をおいて研究開発を進めた。 1.2軸旋回型アクティブディスプレイシステムの開発 対角17.3インチの大型液晶パネルを搭載し、高速に旋回動作する2軸旋回型アクティブディスプレイシステムを実装した。本装置を用いて、一人のユーザの位置や動きをカメラで追跡し、自動的に画面をユーザの方に向けるようなプロトタイプシステムを構築し、基本動作を確認した。これによりユーザは本装置の周囲180度以上の範囲を歩いても、常に画面を正面から見ることが可能になった。 2.自然感の高い擬人化エージェントインタフェースVSAの研究開発 VSAは実写の写真をベースにCG合成した自然感の高い擬人化エージェントであり、ユーザに様々な情報を提供したり、操作の案内をしたりする。従来の実装では顔部分(卵型)のみしかなかったが、今回の実装では頭髪、肩まで含んだバストショット画像になり、自然感が飛躍的に向上した。また目や口の内部構造などを改良し、実物大に近いサイズまで拡大しても十分な画質を保てるようにした。 3.マルチモーダルプレゼンテーション記述言語MPMLの拡張 擬人化エージェントによるプレゼンテーションのスクリプト(台本)を柔軟に記述するために開発した言語MPMLに、感情表現機能を追加した。また3次元VRML空間で動作する擬人化エージェントに対応できるように言語仕様を拡張したMPML-VRのプロトタイプを実装した。
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