研究概要 |
本研究では,2軸旋回型ディスプレイを用いたインタラクティブ・インフォメーションシステムを実現するために,以下の研究開発を行なった. 1.自然感の高い擬人化エージェントインタフェースVSA-IIの研究開発 CG合成したエージェントキャラクタVSA-IIを,背景となるビデオ映像とリアルタイムで合成できるようにした.その結果,キャラクタの自然感が著しく向上した.また発話テキストとして漢字カナ混じり文を記述するだけで、自動的に合成音声とリップシンクするインタフェースAPIを開発した.これにより普通のユーザが、WWWと連動してキャラクタが音声で説明を加えるプレゼンテーションコンテンツを容易に作成できるようになった. 2.3次元形状データに基づく自然感の高い擬人化エージェントの自動生成手法の研究開発 3次元形状データから表情合成可能な顔モデルを自動生成する手法を開発した.これにより、さまざまなユーザをモデルにしたエージェントキャラクタの作成時間を大幅に短縮した. 3.外部プロセスから制御できるQuickTime VRビューワの開発 外部プロセスからTCP/IPにより表示画像,視線方向を制御できるQuickTime VRビューワを開発した.これとアクティブディスプレイを組み合わせることにより,QTVRで作成された対象物をユーザの顔の位置から見た映像を提示することが可能になった. 4.2軸旋回型アクティブディスプレイシステムの開発 開発した各機能モジュールを最適化し、一つのシステムとして統合した.ユーザの顔の動きを追尾してディスプレイが自動的に旋回することにより,ユーザの位置の自由度を高めたインタラクティブインフォメーションシステムを実現した.
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