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2000 年度 実績報告書

人工現実環境における移動仮想物体の認知と手との協調動作

研究課題

研究課題/領域番号 12680425
研究機関金沢工業大学

研究代表者

河原 哲夫  金沢工業大学, 工学部, 教授 (40112776)

キーワード人工現実感 / リーチング / トラッキング / 視覚フィードバック / フィードフォワード制御
研究概要

1.実験システムの構築
人工現実感環境は、シースルー型のHMDと21インチの立体ディスプレイ装置を用いて構築し、仮想物体と実物体とを3次元空間内に混在して提示した。仮想目標物体および仮想の手の作成と提示・移動には、仮想環境構築ソフトウエア(Superscape VRT)を用いた。実際の手および仮想の手で、物体への到達動作および追従動作を行った時の手の3次元位置と運動軌跡の計測には、オプトトラック(光センサ)あるいはファストトラック(磁気センサ)を用いた。
2.動的仮想目標物体に対する手の運動解析
3次元方向にランダム移動する仮想の目標物体を密閉型およびシースルー型のHMDさらに立体ディスプレイ装置上に提示し、これを実際の手および遠隔操作状態における仮想の手で追従させた。その結果、主に以下の2点が明らかとなった。
(1)提示仮想物体の反転運動に追従して手の運動方向が反転するまでの時間(方向反転潜時)は、遠隔操作時の奥行き方向だけで特異的に延長し、視覚フィードバック制御による手の段階的処理に基づくことが確認された。
(2)遠隔距離が15cm程度の範囲内では反転潜時の延長が認められず、私たちが既に獲得している手の運動制御メカニズムを一時的に拡張させて対応したことが推測された。
3.今後の展開
次年度は、仮想の目標物体や手の提示情報の縮減によって、このフィードバック制御のメカニズムがどのように変動するかを解析し、仮想物体や手の認知状況と能動的な手の運動特性との関連性を明らかにする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 河原哲夫: "仮想物体に対する手の運動特性"バーチャルリアリティ-人工現実感と人間のかかわりを考える-(クバプロ). 147-156 (1999)

  • [文献書誌] 河原哲夫: "移動VR物体に対する手の追従特性"人工現実感の設計(培風館). 63-69 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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