研究概要 |
柔軟性の高い生産システムの構築は単にFMSやコンピュータ関連機器を導入しただけで達成できるものではなく,マネジメントの要求に応えられるようにいろいろな方法や技術を統合して様々な形で具現化されなければならない.また,柔軟性の有効性は,企業が達成しようとする製造戦略の目的に合致しているかどうかによって左右される.そのため柔軟性のある生産システムを構築するためには,1)環境の不確かさの内容に応じてどのようなタイプの柔軟性が必要か?2)各柔軟性のタイプは生産性・品質・競争上の有利さにどのようなインパクトを与えるか?3)柔軟性を高めるにはどのような方法があり,どのようにして達成するのか?4)柔軟性をどのようにして評価するのか?について答えなければならない. 本研究は製造戦略・環境の不確かさ・柔軟性のタイプ・柔軟性を生み出す資源・柔軟性の尺度の5つを変数とする概念的なフレームワークを構築し,これらの質問について,見込・注文生産環境において柔軟性の高い座席枠を設計する方法論を提案した.
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