研究課題/領域番号 |
12680451
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
篠原 正明 日本大学, 生産工学部, 教授 (70318377)
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研究分担者 |
木下 栄蔵 名城大学, 都市情報学部, 教授 (50141908)
大澤 慶吉 日本大学, 生産工学部, 講師 (70060142)
西澤 一友 日本大学, 生産工学部, 助教授 (10130569)
中西 昌武 名古屋経済大学, 経済学部, 助教授 (10298630)
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キーワード | AHP / DEA / ウエイト推定法 / 精神物理実験 / 算術平均法 / ベイズ定理 / 枝確率フロー平衡 / ITS |
研究概要 |
1、相互評価法 (1)AHPとDEAの融合評価法 ・AHPとANPを統一したマインド遷移モデル(MTM)に関連して、従来型のBenefit指向AHP,便益費用分析型のBenefit/Cost指向AHPのMTM解釈を行い、ANPへの拡張を試みる。 ・Benefit評価ベクトル、Cost評価ベクトルが可変である便益費用分析型のBenefit/Cost指向AHPとして、DEAを位置づけ、それのMTM解釈を試みる。 ・DEAを特別な場合として含む相対効率モデルを考案し、9段階評点DEA評価あるいは2段階評点DEA評価などAHPの思想を取り込んだ効率性評価法を考案した。 (2)AHPウエイト推定法の性能比較評価 ・完全情報一対比較データの場合について、固有ベクトル法、幾何平均法、算術平均法、調和平均法、エントロピー法、等の真値ウエイト推定能力を理論シミュレーション法ならびに精神物理実験シミュレーション法により比較評価し、その結果、従来は使われていない算術平均法が最良であることが判明した。 ・不完全情報一対比較データの場合について、一対比較デザイングラフの枝密度をパラメータとして、幾何平均法、算術平均法、調和平均法、二段階法、関谷法、Harker法、パス代数法、等の真値ウエイト推定能力を理論シミュレーション法ならびに精神物理実験シミュレーション法により比較評価しているが、中間結果ではパス代数法がパラメータ全域で最良である。 (3)ベイズ定理の応用 ・AHPとANPの枠組でベイズ定理をとらえ、マルコフ連鎖における「枝確率フロー平衡」の解釈を与えた。すなわち、過去に発生した標本等の統計データの情報フローと(時間をさかのぼる意味で)結果から原因を逆推定する情報フローが均衡するように逆推定確率を定めるべきである。 2、ITSの評価問題 ・カーシェアリング(車両共有)システムの駐車場容量コスト最小化計画問題については、LP、IPなどの数理計画法以外のアプローチとして、再帰型漸化式を提案し、デマンド充足最大化運用問題については、目標計画法により双対退化を解消するアプローチを提案した。
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