研究概要 |
本研究の柱は,第1には製品開発のプロセスを明らかにすること,第2にはそれぞれのプロセスにおける管理技術を明らかにすること,第3には製品開発モデルを構築すること,第4には環境問題を整理し,製品開発プロセスとの関係を明らかにすること,第5にはこれを日本とフィンランドの企業の実態調査を行い比較することである。 過去2年にわたって,これらの柱を順次クリアーするための研究を続けてきたが,本年度はそれらの補強を行うことを目的に次の研究を進めた。 1 製品開発プロセス・モデルを更に明らかにするために,フィンランドの研究者と密接な連絡を取り,これまでの基礎モデルに対して若干の修正を行った。 2 イノベーション・マネジメント研究会を中心として,我が国における管理技術の実態調査,および企業の国際競争力を増強するために強化せねばならない方策,課題をあげた。 3 環境問題の再整理,およびプロダクト・ライフ・サイクルの各段階における環境問題との関連を明らかにした。 4 2002年8月にフィンランドのトラック製造メーカーの実地調査を行った。 5 2002年8月にローマで開催されたInternational Society of Professional Innovation Managementのワークショップで,我が国の管理技術およびこれらの環境問題への対応について発表した。 6 今日のグローバリゼーションの下で,我が国の管理技術がどの様に変容しようとしているか,またこれらが環境問題にいかに有効に利用されているかをケース・スタディに基づき明らかにし,分担執筆として投稿した。(印刷中) 7 最終年度を迎え,以上の成果をまとめてシンポジウムで発表を行うため準備中である。
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