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2002 年度 実績報告書

中国地方西部における地質断層の再活動メカニズムと地盤災害予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12680463
研究機関山口大学

研究代表者

金折 裕司  山口大学, 理学部, 教授 (60194883)

研究分担者 石田 毅  山口大学, 工学部, 教授 (10232307)
宮田 雄一郎  山口大学, 理学部, 助教授 (60253134)
キーワード中国地方西部 / 構造盆地 / 断層運動 / 断層岩 / 応力変化 / 構造解析 / 地盤災害 / 再活動
研究概要

中国地方西部地域を対象として,地質断層の再活動メカニズムと地震危険度を評価するため,以下の現地調査やデータ解析を実施した.
1.断層調査と分布図の作成 前年度に引き続き,リニアメントに沿った地域で現地調査を行ない,断層露頭を確認するとともに,河成段丘堆積物の分布と性状を調べた.確認された断層露頭や堆積物の詳細なスケッチを作成するとともに,それぞれの露頭から試料を採取した.地質断層と河成段丘の分布を5万分の1の地形図に記入した.
2.断層岩組織と盆地堆積物の解析 弥畝山西断層と都茂断層,大原湖断層,下郷断層を対象として,確認された断層露頭で複合面構造などの運動学的な指標を解析し,断層の運動方向を決定した.さらに,断層岩試料の微細構造を観察し,構成鉱物の破壊様式に関するデータを得た.河成堆積物に挟まれる火山灰やピートおよび青野山火山岩のK-Ar年代測定を行ない,断層運動と火山活動の時期的な関係の解明を目指している.
3.地下構造解析 島根県西部〜山口県中部へ伸びるNE-SW方向の地質断層に沿った重力異常や微小地震活動に関するデータを解析し,地殻構造を把握するとともに,地形・地質的な特徴と地震活動との関連性を把握した.
4.地震被害とマグニチュードの関係 中国地方西部で発生した被害地震を対象として,震源断層の特徴を把握するとともに,気象庁のマグニチュードMjおよびモーメントマグニチュードMwと家屋の被害数やその被害率を解析した.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Hatheway, A.W., Kanaori, Y.: "7th annual report on the international status of engineering geology Year 2001: Encompassing hydrogeology, environmental geology and the applied geosciences"Eng. Geol.. 64. 47-79 (2002)

  • [文献書誌] Kanaori, Y., Toda, S., Koizumi, A.: "Three destructive inland earthquakes in the Central-western Yamaguchi Prefecture, Southwest Japan and accompanied stress Changes to their adjacent faults"Eng. Geol.. 66. 143-156 (2002)

  • [文献書誌] 福塚康三郎, 金折裕司: "断層の地形・地質学的特徴と地震活動および重力異常-島根県南西部,弥畝山西断層を例として-"応用地質. 43. 226-234 (2002)

  • [文献書誌] 久永喜代志, 金折裕司: "孔内傾斜計による地すべり挙動の測定方法および結果の解釈に関する提言"応用地質. 43. 328-332 (2002)

  • [文献書誌] 宮田雄一郎, 高下昌也: "鳴り砂の粒子間摩擦"地質学雑誌. 109. 41-47 (2003)

  • [文献書誌] Fakhimi, A., Carvalho, F., Ishida, T., Labuz, J.F.: "Simulation of failure around a circular opening in rock"Int. J. Rock Mech. Mim. Sci. & Geomech. Abstr.. 39. 507-515 (2002)

  • [文献書誌] 西村祐二郎, 金折裕司他4名: "朝倉書店"基礎地球科学. 232 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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