研究概要 |
1)外磁場中の引力構造の研究 外磁場中のウエイク力の構造が解明された。特に、静電的イオンサイクロトロン波動の場合を考察した。イオン流が外磁場方向の場合に発生するウエイク力は無磁化プラズマの場合に比較して弱くなることが判った[Phys.Rev.63E,056403(2001),M.Nambu et al.]。一方、イオン流が外磁場方向と垂直な場合はウエイクポテンシャルは真に3次元的構造を示し、強磁場中では引力が増大することが判明した。更に、ポテンシャルの最深点は無磁化プラズマの場合と比べ角度α(但しtanα=v_d/u_i)だけ回転する事が判った [Phys.Letters 286A,418(2001),M.Nambu and M.Salimullah]、但しv_d, u_iは電場ドリフト速度、イオン流速度を表す。 (2)分極ドリフトによる新ポテンシャルの指摘 デバイ・ヒュッケル理論とは独立な新ポテンシャルを見出した。外磁場中の修正イオン音波の場合には分散はイオンの分極ドリフトから発生するので電荷中和によるデバイポテンシャルとは別の静電ポテンシャルが存在する事を指摘した[Phys.Letters 291A,413(2001),P.K.Shukla, M.Nambu and M.Salimullah]。
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