植物プランクトンが特有に保有する色素を高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用い測定することにより、西部北太平洋亜寒帯域における植物プランクトンの分布と生産と被食及を検討することを試みた。そのため、サロマ湖における試料採取の打ち合わせを7月末にサロマ湖養殖組合で行い(旅費申請)、植物固有色素の資料収集および試料の処理法打ち合わせを九州大学理学部(福岡市)において9月と11月の2回行った(旅費申請)。また、2回目の九州大学での打ち合わせの事前打ち合わせとして研究分担者を札幌に招いた(旅費申請)。 サロマ湖での植物プランクトン採集は、夏期は傭船の都合で実施できなかったが、2月の季節海氷期において実施でき、サロマ湖における分布試料採取(4回)と生産と被食量測定のための現場実験を1回実施できた。これらの現場観測のための光観測記録期(LiCor.LI-1400))と試料の保存のための超低温冷凍庫を備品として購入した。 現場観測で得られた試料の分析は全て終了していないが、購入した消耗品は現場観測と今後の分析のために購入したものである。 来年度はサロマ湖における現場観測および親潮域での観測を予定すると同時に、今年度の試料分析を行う予定である。
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