研究概要 |
平成14年度研究実績 風車のLCA分析および環境意識アンケート調査の統計解析 我々の行動をより環境に良い方向へ変えて行くため、行動の環境負荷を評価することが必要である。この目的で、製品が環境に対して与える影響を評価する手法の一つであるLCA分析を風車に対して行なった。対象とした風車はWindseeker503(米国製)で、キャンパス内に立てられたものである。風車は、学生の環境意識を変革するものとなるだろう。(梅里迪正・小谷野錦子・柳堀朗子,「風車のLCA」,『市民の意識変革によるエコロジカル・ライフスタイルの形成に関する実験・調査研究』(平成12年度〜平成14年度科学研究費補助金成果報告書),P220-247(2003))。 また、先に我々は、学生と保護者を対象に環境意識とライフスタイルに関するアンケート調査を行なったが、結果について多角的に統計解析した。(1)学生と保護者間の環境意識の違いを引き起こす要因を検討し、大学や社会における教育等について考察した。(柳堀朗子・小谷野錦子・梅里迪正,「大学生と保護者におけるエコライフ実行度に関連する要因の検討」,『市民の意識変革によるエコロジカル・ライフスタイルの形成に関する実験・調査研究』(同成果報告書),P248-267(2003)。さらに、(2)各都市の地域環境の相違が、市民の環境意識やライフスタイルに与える影響を検討した。今後、行政の環境施策、土地柄、マスコミからの情報、住民運動等が市民のライフスタイルに与える影響に関しての研究を進めることが必要である。(小谷野錦子・柳堀朗子・梅里迪正,「市民の環境意識の地域性アンケート調査結果の統計分析」,『市民の意識変革によるエコロジカル・ライフスタイルの形成に関する実験・調査研究』(同成果報告書),P268-316(2003))
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