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2001 年度 実績報告書

熊本市南東部の嘉島町北甘木湧水群の地下水保全に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12680582
研究機関九州東海大学

研究代表者

荒牧 昭二郎  九州東海大学, 工学部, 教授 (40099081)

研究分担者 金子 好雄  九州東海大学, 工学部, 助教授 (30120182)
市川 勉  九州東海大学, 工学部, 教授 (00119645)
キーワード水理地質 / 湧水量 / 水質 / 電気探査 / 音波検査 / 孔内流向流速計 / データベース
研究概要

熊本市南東部の嘉島町北甘木地区は熊本市内の水前寺・江津湖とともに湧水量が多く、熊本地区の100%の飲料水を補っている。また、この湖は貴重な水生生物が生息する自然の宝庫であり市民の憩いの場所である。しかし、近年の都市化による地下水の汲み上げ量の増加や涵養域の減少により湧水量が減少し、湖沼水質の悪化と湖底堆積物の増加が起こっている。この研究は豊富な地下水の存在する要因を地質学的に捕らえるとともに、水前寺・江津湖および北甘木地区の湧水量や水質を調べた。また、地下水の水脈を調べる方法として孔内流向流速計と音波による調査を試みた。その結果を次に述べる。
・嘉島町北甘木地区には熊本市街地の主要帯水層である砥川熔岩が断層崖として露出する地質的に貴重な地帯である。
・嘉島町北甘木地区には大別して14個の湧水池があり、その湧水は大きく3つの水脈に分けられる。東部台地内の砥川熔岩の地下水、砥川熔岩とその上の阿蘇火砕流堆積物の中の地下水との混合水、それと、砥川熔岩下の未区分洪積層の地下水である。
・嘉島町北甘木地区の日湧水量はほぼ45万m^3である。
・孔内流向流速計で地下水の流れを捉え、東部台地内の地下水流下方向を確認することが出来た。音波による調査は室内実験では良好な結果をえられたが、東部台地内の地下水流下方向に音波を流したが、良好な結果をえることが出来なかった。発振出力不足と考えられるので、今後、実用化に向けて改良したい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 市川勉: "熊本地域における降雨と地下水位、湧水の関係について(II)"水利科学. Vol.43, No.249. 67-87 (1999)

  • [文献書誌] 塚本一也: "都市部湖沼におけるビオトープの評価;熊本市水前寺・江津湖を例として"九州東海大学工学部紀要. No.26. 51-58 (2000)

  • [文献書誌] 北島佳房: "熊本地域における地下水涵養の効果について"九州東海大学工学部紀要. No.26. 29-33 (2000)

  • [文献書誌] 桐山貴文: "タンクモデルによる熊本地域における地下水位の推定"土木学会水工学論文集. 第44巻. 223-228 (2000)

  • [文献書誌] 桐山貴文: "蒸発を考慮した地下水位と湧水量の関係"九州東海大学工学部紀要. No.24. 81-89 (1998)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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