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2000 年度 実績報告書

線虫ホスホリパーゼDスーパーファミリーの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12680689
研究機関岐阜大学

研究代表者

中島 茂  岐阜大学, 医学部, 教授 (60188935)

研究分担者 久本 直毅  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80283456)
坂野 喜子  岐阜大学, 医学部, 助教授 (50116852)
キーワード線虫 / ホスホリパーゼD / GFP / SL-1
研究概要

ホスホリパーゼD(PLD)は従来植物酵素として扱われてきたが、過去10年間の研究により、分泌・スーパーオキシド産生のような即時型応答から、細胞増殖や分化といった中・長期的応答にまで関与した情報変換酵素どして位置づけられるようになった。しかし、これらの知見は主に培養細胞系で得られた結果を基にしており、個体レベルでのPLDの機能解析はなされていない。そこで、本研究では線虫(Caenorhabditis elegans)を用い、分子遺伝学的手法により個体レベルでのPLDの役割を明らかにすることを目的として、研究を行った。クローニングしたC.elegans PLD-1cDNAは5'末端に線虫特有なtrans-splicingのリーダーSL-1配列を有し、18個のエクソンから構成されていた。1427個のアミノ酸からなるコーディング領域には、細菌から哺乳動物のPLDで保存されている活性に必要な4つの領域が認められた。COS-7細胞に発現したC.elegans PLD-1はPIP_2要求性であり、Arfにより弱く活性化された。一方、オレイン酸では強く抑制され、哺乳動物細胞のPLD2に類似した性状を示した。発現部位の検討には、プロモーター領域(4.7kb)とORFの一部をふくむ領域をGFPにつないだ融合遺伝子を作成して野生株に導入し、GFPの蛍光を蛍光顕微鏡で観察した。発現は咽頭筋と神経細胞の一部に強く、また表皮、体壁筋、excretory canalでも認められた。
また、PLDの触媒作用を示すHKD領域はヌクレアーゼにも認められ、HKD領域を持つタンパク質はPLDスーパーファミリーと総称されている。しかし、HKDとHKE領域を1つづつ持つPLDホモログについてはその機能は不明である。今回、4種類の線虫PLDホモログをクローニングし、機能解析を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamakawa H, et al.: "Increased phospholipase D2 activity during hypoxia-induced : death of PC12 cells : its possible anti-apoptotic role."NeuroReport. 11・16. 3647-3650 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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