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2001 年度 実績報告書

霊長類頭頂連合野における三次元空間視覚から運動空間構成に関与する神経回路

研究課題

研究課題/領域番号 12680729
研究機関岐阜大学

研究代表者

中村 浩幸  岐阜大学, 医学部, 助手 (10211434)

キーワード三次元空間認識 / 3-D視覚 / 頭頂葉 / 視覚皮質 / 把握運動 / 視覚運動連関 / 視覚連合野 / 頭頂間溝
研究概要

空間と物体の三次元視覚認識において重要な視覚皮質背側路のうち、外側頭頂間溝野(LIP野)の後部の神経細胞はから、三次元物体に視覚的に反応する神経活動を記録し、両方向性の神経トレーサーであるWGA-HRPを微量注入した。その結果、LIP野の三次元空間視覚反応部位は視覚皮質V3A野から投射を受け前頭頂間溝野(AIP野)に投射することを発見した。さらに、V3A野に順行性のトレーサーを、AIP野に逆行性のトレーサーを同時に微量注入した。その結果、AIP野に投射するLIP野の神経細胞体の近くにV3A野の神経細胞の軸索終末を発見した。この結果はV3A野からLIP野を経由してAIP野に至る側頭間溝の外側壁皮質の神経結合が、視覚を基盤とした三次元情報の運動情報への変換に重要な役割を果たすことを示している。同時に、これまで存在しないと考えられてきたLIP野からAIP野への投射を証明したことは意義深い。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H. Nakamura: "From three-dimensional space vision to prehensile hand movements: the lateral intraparietal area links the area V3A and the enterior intraparietal area in macaques"Journal of Neuroscience. 21巻20号. 8174-8187 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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