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2000 年度 実績報告書

細胞接着因子ギセリンの成熟神経系における新しい機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12680753
研究機関大阪大学

研究代表者

平 英一  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60263240)

研究分担者 田中 秀和  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70273638)
三木 直正  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40094445)
キーワード微絨毛 / 神経突起 / 細胞接着 / 海馬 / 脊髄後根神経節 / 細胞骨格
研究概要

1)ギセリンはラットにおいては成熟神経系においても発現が認められる。ギセリン発現神経細胞とミエリン細胞の関係を明らかとするために、ラット海馬のPrimary cultureを行った。その結果ギセリンは神経細胞で発現が高く、非神経細胞での発現は認められなかった。ギセリンの発現は培養を継続すると消失するが、細胞同士の接触点でのみ発現が局在し、継続することが明らかとなった。一方、末梢においては脊髄後根神経節細胞の培養を行ったが、神経細胞における発現は弱く、支持細胞における強い発現が見られた。また、神経の切断実験では、切断部位におけるシュワン細胞でのギセリンのさらなる発現上昇が見られた。
2)ギセリンの細胞における働きを検討するためにラットギセリン発現細胞を作製した。その形態を観察したところ、微絨毛が伸張していることを見いだした。この微絨毛の伸張はL-ギセリン発現細胞に特徴的であり、ギセリンが神経突起の伸張に加え、微絨毛の伸張にも関与していることが明らかとなった。さらに細胞内での結合蛋白質として、細胞骨格系のアクチンがあることが明らかとなった。
3)ギセリン発現細胞上でギセリン発現神経細胞を培養すると神経突起の伸張が確認できたがこれに加え、PC12細胞にギセリンを導入し、神経突起が伸張するかを検討した。その結果、細胞にギセリンを導入するとさらなる突起の伸張が確認できた。
4)L-及びS-ギセリンの機能をさらに検討するために各ギセリンに特異的な抗体を作製した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Irie,K.Yamagata, et al.: "Molecular cloning and characterization of Amida, a novel protein which interacts with a neuron-specifi immediate early gene porduct arc, contains novel nuclear localization signals, and causes cell deathin cultured cells."J.Biol.Chem.. 275. 2647-2653 (2000)

  • [文献書誌] S-Y.Niu,C-H.Kuo,E.Taira et al.: "Inhibition by naloxone of promoter activity of the neurofilament gene in SK-N-SH cells."Jpn.J.Pharmacol.. 82. 34-39 (2000)

  • [文献書誌] O.Muraoka,H,Ichikawa, et al.: "Kheper, a novel ZFH/EF1 family member, regulates the development of the neuroectoderm of zebrafish (Danio rerio)"Developmental Biology. 228. 29-40 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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