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2003 年度 実績報告書

細胞接着因子ギセリンの成熟神経系における新しい機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12680753
研究機関大阪大学

研究代表者

平 英一  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60263240)

研究分担者 田中 秀和  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70273638)
三木 直正  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40094445)
キーワード細胞接着因子 / ゲノミッククローニング / 発現制御 / 神経突起伸展
研究概要

1)ギセリンのゲノミッククローニングと上流解析
我々はギセリン遺伝子のクローニングを行った後、その遺伝子の上流解析を行った。このために上流域6kbpのクローニングを行い、さらに上流域をルシフェラーゼレポーター遺伝子を含むプラスミドに導入した。さらに、このプラスミドをPC12細胞に導入し、各種の増殖因子による刺激への反応性の検討を行った。更にその中で反応を示す因子に関してはその責任領域を決定するために上流域の各種欠損ミュータントを作製しその責任領域を決定した。次いでゲルシフト法を行い、そこに結合する転写因子の存在を確認し、刺激によるその結合の増大を確認した。
2)PC12細胞における神経突起伸展へのギセリンの影響の検討
PC12細胞に1-ギセリン発現プラスミド、コントロールとしてギセリンの膜貫通領域のみを含むプラスミドを導入し、コントロールに比してギセリン全長の発現増大によりNGFによる神経突起伸展が増強することを明らかとした。
3)トランスジェニックマウス作製
ギセリンの神経系における機能を解析するために、L-ギセリンcDNAをニューロフィラメント遺伝子のプロモーターの下流に結合させたものをマウスに導入したトランスジェニックマウスの作成を行った。この際にGFPをニューロフィラメントプロモーターにつないだものも同時に導入し、これまでに3系統のダブルトランスジェニックマウスと1系統のGFP単独発現トランスジェニックマウスを樹立さぜた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] S.Hiroi, Y.Tsukamoto, F.Sasaki, N.Miki, E.Taira: "Involvement of gicerin, a cell adhesion molecule, in development and regeneration of chick sciatic nerve"FEBS Lett.. (in press). (2004)

  • [文献書誌] S.Tsuchiya, Y.Tsukamoto, M.Furuya, S.Hiroi, N.Miki, F.Sasaki, E.Taira: "Gicerin promotes the metastasis of MDCC-MSB1 cells derived from Marek disease lymphoma"Cell Tissue Res.. (in press). (2004)

  • [文献書誌] S.Okumura, K.Kohama, S.Kim, H.Iwao, N.Miki, E.Taira: "Induction of gicerin/CD146 in the rat carotid artery after balloon injury"Biochem.Biophys.Res.Comm.. 313. 902-906 (2004)

  • [文献書誌] E.Kumamaru, C-H.Kuo, T.Fujimoto, K.Kohama, L-H.Zeng, E.Taira et al.: "Reticulon3 expression in rat optic and lofactory systems"Neurosci.Lett.. 356. 17-20 (2004)

  • [文献書誌] E.Taira, Y.Tsukamoto, K.Kohama, M.Maeda, H.Kiyama, N.Miki: "Expression and involvement of gicerin, a cell adhesion molecule, in the development of chick optic tectum"J.Neurochem.. 88. 891-899 (2004)

  • [文献書誌] E.Taira, K.Kohama, Y.Tsukamoto S.Okumura, N.Miki: "Characterization of gicerin/MUC18/CD146 in the rat nervous system"J.Cell.Physiol.. 198. 377-387 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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