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2000 年度 実績報告書

前シナプス蛋白質complexinの機能解明:特にLTP及び学習行動における役割

研究課題

研究課題/領域番号 12680757
研究機関高知医科大学

研究代表者

高橋 聖一  高知医科大学, 医学部, 助教授 (40271093)

研究分担者 高橋 正身  三菱化学生命科学研究所, 部門長
氏原 久充  高知医科大学, 医学部, 助教授 (00213421)
八木 健  大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (10241241)
奥谷 文乃  高知医科大学, 医学部, 助手 (10194490)
椛 秀人  高知医科大学, 医学部, 教授 (50136371)
キーワードcomplexin / long-term potentiation / exocytosis / schizophrenia
研究概要

1)complexin I knockoutマウスの作製:ES細胞クローン約500個を解析したがhomologous recombinationをおこしているESが得られなかった。その後アメリカでcomplexin I & II double knockoutマウスが作製され結果報告された。このため計画を断念した。
2)complexin II knockoutのCAl-LTP低下メカニズムの検討:海馬スライスを用いてSchaffer側枝を3-33Hzで刺激しCAl細胞でのEPSCを測定したがknockoutと野生型に差はみられなかった。このことから100Hzの高頻度刺激でないとcomplexin II knockoutマウスに異常がみられないことが予想された(Jpn.J.Pharmacol 84:179-187,2000)。また、上記のI & II double knockoutではcomplexinは伝達物質の開口放出に必須であるとされており、今回の我々の結果はcomplexinIによる代償によるものであると考えられる。
3)complexin II knockoutを用いた行動解析:complexin IIはヒト分裂病の海馬においてその発現が有意に低下していることが報告された。そこで現在complexin II knockoutマウスの自発行動解析、メタンフェタミン投与の影響を調べている。
4)ヒト分裂病患者の前頭葉におけるcomplexin I,IIの発現:カナダUBCとの共同研究においてcomplexin Iの発現がヒト分裂病患者の前頭葉で有意に低下していた(投稿中)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Guang-Zhe Huang: "Involvement of complexin II in synaptic plasticity in the CAl region of the hippocampus."Japanese Journal of Pharmacology. 84. 179-187 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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