• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 研究成果報告書概要

AMPA受容体のCa_<2+>透過性を決定するサブユニットの発現動態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12680765
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

岡戸 晴生  財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (60221842)

研究分担者 近藤 真啓  財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (50312294)
三輪 昭子  財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (60142155)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
キーワードAMPA受容体 / GluR1 / GluR2 / BDNF / アデノウイルス / Ca2+透過性 / GFP / 培養神経細胞
研究概要

1)ラット前脳においてこれまで、多重染色法を駆使し、ラット大脳皮質(体制感覚野)においてcalbinding28k陽性ニューロンはGluR1、GluR2を発現し、par-valbumin陽性ニューロンはGuR1を発現しているが、GluR2は発現していないことを見い出した(Kondo et al.,1997)。引き続き、この解析を前脳領域にひろげ、さらに定量的解析を加えることで、calbindinD28k陽性ニューロン、'parvalbumin陽性ニューロンはいずれもGluR1/GluR2発現比が高く、カルシウム透過型AMPA受容体を有することが推定された。初代培養ニューロンにFura2によるカルシウムイメージングを用いた解析より、カルシウム透過型AMPA受容体を機能的に同定することに成功した(添付論文)。
2)ラット片側眼球摘出により、投射側のGluR2発現が低下することを見い出した。これは、AMPA受容体の発現が入力に依存していることを示唆している。
3)BDNF処理により、GluR1,2の蛋白量は増加するが、個々のニューロンでの発現を2重染色により調べたところ、GluR1優位に増加するものと、GluR2優位に増加するものに2分された。機能的な解析のためにFura2によるカルシウムイメージングをおこなったところカルシウム透過型AMPA受容体の増加が明らかとなった。
4)GuRl,2,2QにGFP蛋白を融合した蛋白を発現するアデノウイルスベクターを作製し、神経細胞に発現させ、リアルタイムで発現を観察できること、さらに固定前、後に細胞外ドメインに対する抗体を用いることによって、細胞膜上にある部分と、細胞内にある部分を可視化することができた。この系をもちいて、カルシウム結合蛋白calbindinD28k存在によってGluR2Qは細胞膜上に出現が促進されていることを見い出した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kondo M, Sumino R, Okado H: "Expression of AMPA receptors in rat superior colliculus and effect of orbital enucleation"Brain Res. 833. 238-242 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kondo M, Okabe S, Sumino R, Okado H: "A high GluR1 : GluR2 expression ratio is cerrelated with expression of Ca2+-binding proteins in rat forebrain neurons"Eur J Neurosci. 12. 2812-2822 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kondo, M. et al.: "Expression of AMPA receptors in rat superior collicus and effec of orbital enucleation."Brain Res.. 833. 238-242 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kondo, M et al.: "A high GluR1 : G1uR2 expression ratio is cerrelated with expresion of Ca2+- binding proteins in rat forebrain neurons."Eur J Neurosci. 12. 2812-2822 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 2003-09-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi