研究課題/領域番号 |
12680816
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
大杉 剛生 順天堂大学, 医学部, 講師 (00211102)
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研究分担者 |
羅 智靖 順天堂大学, 医学部, 助教授 (60230851)
久原 孝俊 順天堂大学, 医学部, 助教授 (70134616)
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キーワード | HTLV-I / tax / mice / transgenic mice / Lck |
研究概要 |
Human T cell leukemia virus type I(HTLV-I)は成人T細胞白血病(ATL)およびHTLV-I関連脊髄症(HAM/TSP)などの原因ウイルスである。これら疾患の病態および治療等の研究のためには動物モデルの作出が必須である。本研究では成人T細胞白血病(ATL)モデルマウス作製を目的として、T細胞に特異的に発現する遺伝子プロモーターを用いてT細胞にHTLV-I tax遺伝子を発現するトランスジェニックマウスの作出を試みている。 1. トランスジェニックマウス作出用プラスミドの構築 HTLV-I tax遺伝子を含む領域をenv-tax-LTRを含むプラスミドをテンプレートにPCRによって増幅させた。さらにその内側のtax遺伝子を含む領域をBamHIを付加したプライマーによりPCRで増幅させ、両端に同サイトをもつインサートを作製した。ベクターとして、T細胞特異的src型チロシンキナーゼのひとつであるp56^<lck>をコードするLck遺伝子プロモーターを含むプラスミド(pUC19)を大腸菌DH5αによって増幅させ、末梢T細胞に発現するdistalプロモーターおよび胸腺特異的発現proximalプロモータープラスミドのBamHIサイトに上記tax遺伝子をライゲーションし、トランスジェニックマウス作製用のプラスミドを構築した。 2.トランスジェニックマウス作出用DNA 上記プラスミドをNotIで切り出し、精製した。PCRによりHTLV-I tax遺伝子の向きを確認し、作出用DNAを調整した。
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