研究概要 |
当初計画にほぼ沿った研究を実施した。切断膝関節標本の前十字靭帯表面に多点マーカを塗布し,膝屈曲に伴う靭帯の変形形状とマーカ位置を3台のビデオカメラで記録した。同一マーカを3方向からのカメラで記録することにより,カメラキャリス・レーションを行わずにマーカの3次元位置を算出するアルゴリズムを考案し,測定実験でのマーカデータを基に,ワークシート上で靭帯のひずみ分布を求めた。 また,靭帯表面画像を画像処理リフトを用いて、各ピクセル毎の数値データに変換し,差分計算からも表面ひずみ分布を求めた。 次いで,上述した測定実験とモーションキャプチャーから得られたデータを基に,レンダリング技法を用いて,靭帯形状とひずみ分布を画像表示した。膝屈曲に伴う変化状況をより分りやすく表示するためのアニメーションをも作成した。 以上により,次年度に予定している内視鏡によるin-vivo観察のための基礎データを蓄積した。
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